Skip to content Skip to navigation Skip to footer

IDSとIPS、UTMの導入メリット5選!
特徴や違いを解説

ネットワークの常用が年々著しく加速していくにつれ、ネットワークを守るための設備が必要不可欠となっています。その中で様々なセキュリティシステムが普及していますが、IDSやIPS、UTMというシステムについてどのくらいの知識がありますか?

何となく知っていたり、会社や組織内で使用していたり、システム名として聞いたことがあったりしても、実際にはそれぞれがどういった役割を担っているのか、どんな違いがあるのかしっかり理解できていない方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、IDSやIPS、 UTMの役割や導入することで生じるメリット、各システムの違いなどについて徹底的に解説していきます。

 

目次


 

IDSとIPS、UTMの役割

まずはIDSとIPS、UTMそれぞれの役割について解説していきます。どれも企業や組織の情報セキュリティを確保する際には必要なシステムです。具体的な機能について理解を深めて、セキュリティ対策に備えましょう。

 

IDSとは

IDSは、Intrusion Detection Systemの略で、不正侵入検知システムのことを言います。外部と社内ネットワーク間の通信の監視を行い、不正アクセスなど悪意ある通信を検知した場合、セキュリティ管理者に通知がいくシステムです。

インターネット上に公開しているサービスにアクセスするものの中には、一般的な正当なアクセスだけでなく、悪意を持ったサイバー犯罪者からの不正侵入の可能性もあるのです。

勿論正当なアクセスの利用の方が多いため、サービスを設置しているサーバやネットワークに対する通信を全てアクセス許可の設定にするというわけにはいきません。一般アクセスは許可し、サイバー犯罪者からのアクセスのみを弾かなくてはならないのです。

そこで、IDSを設定しネットワークを監視状態にします。IDSは異常を検出し、管理者へ通知を行い、管理者はこの通知を受け取ることによって、危険な通信に気付くことができます。

危険なアクセスが行われたことの通知を瞬時に受け取ることができるので、管理者は不当なアクセスに早く気付くことができます。よって、早い段階で該当のアクセスを拒否したりサイトを閉じたりするなど、迅速にネットワークを守る行動に移すことが可能です。

 

IPSとは

IPSは、Intrusion Prevention Systemの略で、不正侵入防御システムのことを言います。 IDSに異常なアクセスを検知した場合、更にその対処としてアクセスの遮断を行う機能が追加されたものです。

IDSでは異常な通信を見つけた際には管理者への通知まででしたが、IPSは通知するだけではなく、その通信を遮断するところまでの対処機能が含まれています。

IPSはIDSと比べてよりスピーディーな対応が実現できますが、一方で業務影響が大きいシステムでもあるため、万が一誤作動や誤検知を行ってしまうと、即時システムの停止にもつながってしまうので注意が必要です。

更に、IDSとIPSには不正検出と異常検出の2種類の検知方法があります。

不正検出は事前に登録されているシグネチャと呼ばれる検出ルールと通信データをマッチングすることで、不正なアクセスを検出します。

異常検出はトラフィックや使用したコマンドを確認し、通常とは異なる動きをした場合を異常と判断し検知します。

この2つの検知方法は組み合わせて利用することで、より効果を発揮できます。

 

UTMとは

UTMはUnified Threat Managementの略で、前述したIDSやIPSなど、ネットワークのセキュリティ対策として必要とされるいくつかの機能を一つにまとめたものを言います。ウイルスやスパム対策を個別に導入すると運営面や費用面で敷居が高くなってしまうため、UTMの利用はコストパフォーマンスの向上につながります。

主な機能としては、不正・有害なサイトの閲覧制限をするWebフィルタリングや、迷惑メール防止したり大量のスパムメールによるサーバへの負荷を軽減したりするアンチスパム、コンピュータウイルスを検知・除去するアンチウイルスなどほかにも様々な役割が挙げられます。

更に、不必要なアプリで処理速度が遅くなり作業の効率が落ちないよう、事前に許可されたアプリケーション以外のインストールを制御する機能、サンドボックスと呼ばれる仮想環境を作り、怪しいプログラムやウイルスを検知する機能もあります。

また、インターネットを介してまるで専用線のようにセキュアな通信環境を構築し、複数の拠点間や外出先などからのデータ通信を安全に行えるようにしたり、ウイルス侵入によるファイル削除やデータの改ざんなどを防止したりする役割もあります。

UTMはネットワークの出入り口に設置する仕組みになっているため、設置するだけで外部からのネットワーク攻撃や不正なアクセスを防御し、内部のネットワークを守ることができます。

更に、内部から外部へのアクセスに関して管理できる点も大きな特徴です。有害なサイトへのアクセスや、機密情報を外部のネットワークへ流出させるような行動を瞬時に検知し、それをブロックするところまで一貫して行えます。

これらの複数のセキュリティ機能を1台に統合することによって、経済的かつ効率的にしたものがUTMなのです。

 

UTMを使用するメリット5選

多くの機能を搭載しているUTMですが、UTMを使用することによって得られるメリットは具体的にどんなものがあるのでしょうか?

大きなメリットを5つに分けて紹介していきます。

 

低コストで管理できる

IDS・IPSやアンチウイルス、VPNなど個別で導入するとなると、管理面や運用面でその担当者に大きな負荷がかかったり、導入する上でコストがかかったりしてしまいます。

しかし、UTMは複数のセキュリティ対策を1台で賄うことができるため、セキュリティを網羅しつつコストや管理の手間の大幅な削減が実現可能なのです。

更に、企業や組織の構造によっては、セキュリティ専任の人員や担当者を配置できない、人員が少なく管理に手間をかけられない場合もあります。しかし、UTMだと一つの端末で賄えるので、セキュリティ担当者や人員を多く必要としません。

UTMは、導入コストだけでなく、管理コストや人員コストの削減も行いたい場合にはピッタリのシステムです。従って、低コストで運用できるのがUTMを利用する上で大きなメリットと言えるでしょう。

 

トラブル時スピーディーに対応できる

万が一ネットワーク接続などに問題が発生した場合、個別でセキュリティ機器を導入している場合は、その障害部分がどこなのかを速やかに調べて、修理や交換などの対応を行わなくてはなりません。

しかし、UTMの場合はこれらの流れが一貫して全て不要なのです。ネットワークにトラブルが生じたとしても、UTM自体を交換するだけですぐに解決できます。

個別で設置する機器よりも、復旧までの時間が著しく早く、高度な専門知識やスキルも不要です。知識がない方や機械に不慣れな方でも比較的簡単に対処することができるのです。また、トラブル時に連絡するベンダーもひとつで良いので、担当者の負担も軽減できます。

 

導入がカンタン

UTMは製品のほとんどがセキュリティソフトのようなインストールは不要です。UTM機器をただ設置するだけで利用できるため、簡単に導入しシステムを利用することができます。

導入のための工事なども特に必要なく、ツール導入のために業務を長時間中断する必要もないので、会社での機器乗り換えや導入もスムーズにできます。

いくつものセキュリティ製品を個別に導入するよりも短時間かつ簡単に導入できるため、セキュリティツールの導入はやり方が難しい、手間がかかる、いつも時間がかかって作業効率が下がると感じているような方にはおすすめです。

 

セキュリティ対策を効率化できる

UTMの管理画面では、すべてのセキュリティ情報を一元して管理することができるので、セキュリティ対策が大幅に効率化できます。

以前は目的に合わせて様々なセキュリティソフトを組み合わせて導入している企業や組織が多かったものですが、UTMであれば全ての機能を補えてしまうので、圧倒的に便利と言えるでしょう。統合的な管理は効率の良さにつながります。

 

内部のネットワーク対策もできる

ネットワークに対する脅威は、外部だけでなく内部にも潜んでいるのが現状です。UTMは、外部からの脅威だけでなく内部からの脅威にも対応しているのが特徴で、組織内部の機密情報や個人情報の流出を防ぐことができます。

有害なサイトへのアクセスや機密情報を社外ネットワークへ流出させるような行動は検知したあとすぐにブロックしてくれます。

ウイルスに感染してしまったネットワークを即時に遮断することで内部拡散を防いでくれたり、危険なwebサイトへのアクセスを制限したりしてくれるなど、内部からウイルスに感染しても、それが更に広がらないよう防いでくれるので安心してネットワークを使用できます。

 

ファイアウォールとUTMの違い

UTMとファイアウォール、どちらも目的は不正なアクセスからネットワークシステムを守ることです。ではこの二つの違いは何なのでしょうか?

 

ファイアウォールの役割

ファイアウォールは、それぞれの端末ごとにインストールを行うことで、その端末に対する外部からの不正アクセスをブロックするという仕組みになっています。

端末ごとにインストールを行うためその端末への不正アクセスをブロックすることができ、ネットワークを経由したピンポイントの攻撃に非常に強いというメリットがあります。

 

ファイアウォールの弱み

ファイアウォールは、スパムメールなどの広い攻撃には弱いのがデメリットとして挙げられます。

ファイアウォール自体は社内のネットワークを守る優秀なシステムなのですが、多様化するサイバー攻撃はファイアウォールだけでは防ぎきれません。

 

UTMが賄えること

一方、UTMはネットワークの出入り口に設置できるため、不正アクセスをまとめてブロックできるのが特徴です。

更にUTMは一台に複数のセキュリティ機能が含まれていますが、ファイアウォールもその機能の一部として含まれているので、ファイアウォールはUTMの一機能であると言えます。ファイアウォール単体だけではできないことも、UTMがあれば可能になるのです。

 

まとめ

IDS、IPS、UTMの機能やメリット、それぞれの違いなどについて理解を深められたかと思います。

セキュリティシステムは様々なネットの脅威から企業情報を守る機器として、年々ますます需要が高まってきています。

ファイアウォールで守れてUTM、IPS、IDSで守れないものはありません。UTMだと端末1台だけで複数のセキュリティ対策を一括して行えるので、低コストで幅広くセキュリティ対策ができます。UTMは非常に優秀なセキュリティシステムだと言えるでしょう。

安全かつ安心なネットワーク環境は、情報漏洩やウイルス感染への不安が薄れるため仕事の効率も良くなるものです。

弊社でも、総合的に脅威管理を実現できる優秀なUTMを取り扱っています。

今までセキュリティ対策を意識してこなかった方も、この機会にUTMを導入してみるのはいかがでしょうか?