業界トレンド

5Gを最大限に活用するためのネットワーキングとセキュリティの統合

投稿者 Jonathan Nguyen-Duy | 2022年1月20日

さまざまな業界の企業が、デジタルトランスフォーメーション、IoT(モノのインターネット)の採用、テレワークなどのトレンドに常に対応していくようになり、ビジネス成果やユーザーエクスペリエンスが向上しています。しかし、こうしたそれぞれの構想により、特に拡張型のITインフラストラクチャの構築を検討するときなど、ネットワーク境界がより複雑で広大化しています。本社、支社、データセンター、マルチクラウドプラットフォームでは、LAN、WAN、データセンター、クラウドなど、すべてのエッジでセキュリティを確保するために新たなアプローチが必要になります。

COVID-19によるテレワークへの急速な移行において、事業継続性を計画する重要性が増してきました。このような変化から学んだことは、アプリケーションの情報に、デバイスや場所を問わず、柔軟に、いつでもどこでも安全にリモートアクセスできることが事業を継続する上で必須であるということでした。さらに重要なことは、企業はこれらを大規模に行う必要があるということです。これを実行し、こうしたテクノロジー判断の可能性を全面的に引き出すには、ネットワークとセキュリティを統合する必要があります。

5Gの将来性に対応

企業が業務モデルやビジネスモデルを移行し続けるにあたり、5Gの高性能機能は新たな付加価値をもたらすと共にイノベーションを可能にします。ここ数年、企業では情報収集したり共有したりするために、より多くの接続デバイスを導入し始めています。これにより、パフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを向上させるための予測的でプロアクティブなプロセスを開発することができるようになりました。

5Gのユースケースには、次のようなものがあります。

  • 自律的な生産ライン
  • 予知保全
  • 遠隔手術
  • スマートシティ
  • AIを利用したトラフィック管理

5Gネットワークにより、接続デバイスが活用しやすくなります。しかし、結局のところ、これらのデバイスが攻撃対象領域を広げ、ITをさらに複雑化し、サイバー犯罪者に対して企業ネットワークにアクセスするための入口を広げてしまうことになるのです。

5Gの安全性を確保する統合型アプローチ

5Gの持つ可能性を全面的に引き出すために、企業は広範に統合された自動化ソリューションを実装して、セキュリティ、ネットワーキング、コンピューティング作業を統合する必要があります。現在のネットワークは非常に流動的であるため、この3つを別々のツールで分けてしまうと失敗します。セキュリティは、ネットワークを移行したり形成したりする事業の要件や必要性と統合させる必要があります。

ユーザーとアプリケーションはいずれもネットワークに対するIDと見なされ、これらのIDはオンプレミスやオフプレミスの分散型ネットワークに拡張されます。ネットワークは、あらゆるトランザクションにおいて一貫したエンドツーエンドのアクセスとパフォーマンスを提供します。しかし、従来のセキュリティ製品では、ネットワーク内の特定の場所でのセキュリティ保護に重点が置かれています。これらのツールは、せいぜい1つのネットワークセグメントを監視する程度です。

非接触型のコマースビジネスモデルが機能するためには、ネットワーキング、セキュリティ、コンピューティングを、高速で高価値のパフォーマンスを提供する単一のソリューションによって連携させる必要があります。つまり、セキュリティとネットワーキングを単一のシステムとして統合する必要があるということです。セキュリティ ドリブン ネットワーキング戦略を構築することで、企業では、ネットワーキングインフラストラクチャの進化や拡張に応じて、セキュリティの適応や拡張が自動的に行われます。ネットワーキングインフラストラクチャに統合された一部として、ユーザーやデバイスの拡張されたIDを保護し、一貫した防御を実現しながら、すべてのネットワークエッジでパフォーマンスを向上させることができます。

パフォーマンスと接続性の問題の解決方法

物理的な統合は、セキュリティ ドリブン ネットワーキング戦略を構築するための第一歩にすぎません。また、企業は、セキュリティとネットワーク間で強力なパフォーマンスと相互接続性を確保する必要があります。5Gとエッジコンピューティングへの移行が進むにつれ、ネットワークとセキュリティのポリシーも、常に変化する要件に適応していく必要があります。また、デジタルイノベーションはもはや将来の目標ではなく、現在の状態であることに留意しておくことも重要です。接続デバイスの高パフォーマンスにより、多くの場合、暫定的に新たなネットワークエッジが構築され続けることになります。仮想現実と拡張現実ベースのコミュニケーションにより、新たな没入型のエクスペリエンスがもたらされ、ストリーミングメディアやインタラクティブツールを使用するコラボレーションエクスペリエンスは企業にとって不可欠になります。

これらの変化はいずれもスタンドアロンになることはありません。新たなテクノロジーを構築することで、スマートトランスポーテーション、ビル、シティ、インフラストラクチャなどのインテリジェントシステムと、多様なサービスが新しい方法で統合されることになります。ネットワークとセキュリティの統合は、分散型ネットワークが高度化していく中で、データの機密性、整合性、可用性を継続的に確保する唯一の方法です。

5Gの未来への準備

5Gは、テクノロジーと接続性が世界を変える序章にすぎません。こうしたさまざまな問題を解決するには、一体化、統合、適応性、パフォーマンスの原則に基づいて次世代のセキュリティソリューションを構築する必要があります。

新たなテクノロジーは、新たなビジネス要件をもたらします。そのすべてにおいて、パフォーマンスと俊敏性の強化が求められます。要求に応えられるのは、セキュリティとネットワーキングへの統合型アプローチだけです。5Gネットワークの登場に伴うクラウドおよびエッジコンピューティングへの移行に対応していくには、ネットワークアーキテクチャの変更は数回だけではなく、何度も行う必要があります。ネットワーキング、セキュリティ、コンピューティングの統合は、より優れた成果とエクスペリエンスをもたらす新たなアプローチです。

こちらは、フォーティネットのグローバルフィールドCISOチーム バイスプレジデントであるJonathan Nguyen-DuyがNetwork Computingに投稿した記事の要約です。全文(英語)は、こちらからご参照いただけます。

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