カスタマーストーリー
世界中で働き方が劇的に変化しています。さまざまな分野の企業で、ハイブリッドワークのメリットが認識されるようになってきています。ハイブリッドワークとは、オフィスワークとテレワークを組み合わせて業務を行う働き方モデルです。ハイブリッドワークは、従業員の満足度、エンゲージメント、オフィスの運営コスト削減など、企業や従業員にさまざまなメリットをもたらします。
しかし、ハイブリッドワークは、特にサイバーセキュリティにおけるITの技術的な問題ももたらします。ここ最近のハイブリッドワークへの動きの中、中米を拠点とするアルミニウム缶の大手製造メーカー / 卸業者では、サイバーセキュリティが最も大きな懸念となりました。物理的な場所に関係なく、企業アプリケーションへのアクセスをユーザーに拡張していこうとする一方で、これによって引き起こされる問題に気が付いたのです。
まず、リモートユーザーのデバイスと公共のインターネットとの間に保護が設定されていないと、ネットワークにアクセスするリモートユーザーが増えるほど、組織の攻撃対象領域が大幅に拡大していくという問題です。2つ目は、ユーザーデバイスやIDに基づく明示的なアプリケーションレベルのアクセス制御がないという問題です。事実、ネットワークへのアクセスは暗黙的な信頼に基づいていたため、アプリケーションは無防備なままでした。3つ目は、ネットワーク内外に一貫性のあるセキュリティポリシーがないという問題です。
こうしたことから、同社では、マルウェア防御やリムーバブルメディア制御などのエンドポイント保護機能を使用して、リモートワーカーの安全性を確保したりデバイスを保護したりできるセキュリティソリューションを探すことになりました。また、そのソリューションは、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)のアプローチへの移行をサポートできることが求められました。これにより、ユーザーやデバイスのIDやコンテキストによる明示的な信頼に基づき、アプリケーションアクセスを提供できるようになるからです。
同社はかねてよりフォーティネットの顧客であり、フォーティネットは同社にエッジセキュリティ用のFortiGate次世代ファイアウォール(NGFW)を提供していました。フォーティネットのテクノロジーがもたらすエクスペリエンスが好評だったことや、チームとの関係性が良好だったことから、フォーティネットは、リモートワーカー向けのセキュリティソリューションを提案してほしいと同社から依頼されるようになりました。
同社の企業アプリケーションはほとんどがクラウド上にあり、さらに、FortiGate NGFWの利用者でもあったことから、フォーティネットでは、FortiClientファブリックエージェントとFortiGateデバイスやFortiSASEセキュアアクセスサービスエッジを組み合わせて、ゼロトラストネットワークアクセスをネイティブに統合するソリューションを提案しました。FortiSASEでは、企業の枠組みを越えてネットワーク機能やセキュリティ機能を拡張することができます。これにより、場所に関係なく、サービスとしてのファイアウォール(FWaaS)、セキュアWebゲートウェイ(SWG)、ゼロトラストネットワークアクセス、その他の脅威検知機能を利用できるようになるのです。
フォーティネットが提案したソリューションは、単一のエージェントで複数のユースケースに対応できることから、競合他社に大きな差をつけました。FortiClientファブリックエージェントでは、エンドポイントの安全性を確保したり、トラフィックをFortiSASEにリダイレクトしたりすることができ、クライアントで複数のエージェントをオンボーディングする際も、トラブルやコストの発生を回避することができます。このメリットが決め手となり、フォーティネットが今回のソリューション導入に関与することになったのです。
フォーティネットのソリューションを導入したことで、同社はハイブリッドワーカーの安全性と場所に縛られない働き方を実現することができました。ネットワーク内外の場所を問わず、すべてのユーザーに対して常に高レベルのセキュリティが保たれ、セキュリティの操作が単一のオペレーティングシステムで行われることで、セキュリティインフラストラクチャ全体が管理しやすくなりました。これで同社は、暗黙的な信頼に基づくアプリケーションへのアクセスから、明示的な信頼に基づくアクセスとなるZTNAモデルへと完全に移行しました。この移行により、同社のセキュリティは大幅に強化されることになります。
同社が得られるメリットは、クラス最高のソリューションによるセキュリティだけではありません。FortiSASEのシンプルなライセンスモデルにより、フォーティネットのサービスを簡単に利用できるようになります。また、ライセンス契約で煩わされることなく、新しいサービスを簡単に追加することもできるので、将来にわたってソリューションを利用できるようになります。
ハイブリッドワークへの移行は、多くの組織にとって大きな変更を伴うことになります。しかし、FortiSASEなら、この変更に伴う技術的要素が簡素化されるので、企業はリモートワークを迅速かつ安全に導入することができるようになります。
FortiSASEが可視性、セキュリティ、統合されたポリシー制御において最適な統合化を図り、場所に関係なく、どこからでもユーザーに安全なインターネットアクセスを提供する仕組みを解説しますのでご覧ください。