ビジネス&テクノロジー
企業を取り巻く環境は、長期化するコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の不安、円安など先行きが見通せない不確実性の高い状況となっています。
「VUCA」(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代といわれる今日、企業はDXをどのように進めるべきかという喫緊の課題に直面しています。その解決策として、OODA(ウーダ)ループの考え方が大きく注目されています。
OODAとはアメリカの軍事戦略用語で、先の読めない状況下において成果を出すための手法で、Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字をとった言葉です。
OODAループは、PDCAサイクルと同じく4つのステップに分かれています。
PDCAサイクルは、安定した状況で計画を立て実行していく場合には有効ですが、現在のようにさまざまな外的要因による不確実で不安定な時代には対応が難しく、変化に応じて迅速な判断で実行や改善をするためには、自由度の高いOODA思考が適しています。
PDCAは、サイクルを一方向に回します。OODAループは、状況に応じて任意の段階から再スタートできるのが特長で、緊急事態にも臨機応変な対応ができます。
またDXを促進するためには、あわせてサイバーリスクを抑制していくことも重要です。
常に状況が変化するサイバーリスクの抑制において、OODAループを活用することでサイバー攻撃を受けた際に被害を最小限に抑え、迅速な復旧が行えるサイバーレジリエンス強化を図るための体制や対策をとることができます。
企業は、サイバーセキュリティ対策においてもOODA思考で体制を見直す、もしくは立て直すことが重要になっています。
10月6日(木)の下記オンラインセミナーでは、「VUCA」時代のDXにおけるサイバーセキュリティ体制について、OODAループの事例を交えて解説します。ぜひご視聴ください。
【オンラインライブ配信】
金融機関におけるDX時代のサイバーセキュリティ体制の構築